今日のおまけ:昨日書かなかったコリスの話。
時は遡る事約20年。
如月家には2人の姉妹がいた。
2人は母親に連れられてスーパーに行くと、いつもお菓子を買って貰った。
『1人100円までよ』これが如月家の決まりだった。
そして2人はフエラムネが好きだった。小さなおまけがついてくるのも魅力的だった。
かなりの頻度でフエラムネを買って貰っていた。
そんなある日。
今日も姉妹はそれぞれフエラムネを買ってもらい、家に着くや早速開封する。
しかし、長女はおまけの箱を開け、いつもと違う光景に愕然とする。
長女はふと隣の次女を見る。彼女は箱からおまけを取り出していた。
『お母さん…何も入ってないよ…』長女は半べそになりながら母親に訴えた。
母親は周囲を見渡した。しかしおまけらしいものは次女の手の上以外見当たらない。
『それじゃあ、おまけが入ってませんでしたってお手紙を書きましょうね』
母は便箋とボールペンを取り出すと姉妹の前で手紙を書き始めた。
数日後。
『如月さーん、宅配便です』
母親は宅配のお兄さんから荷物を受け取ると姉妹の前に荷物を置いた。
如月家はお中元やお歳暮が届かないので、宅配便などとても珍しいものだった。
『おかーさん、なにー?』娘にせかされ、母親はその箱を開ける。
そこには封筒と、小さな赤い箱。そしていくつかのお菓子が2つずつ入っていた。
母親は手紙を黙読すると、赤い箱を長女に差し出す。
『はい、お姉ちゃん。これがこの前のおまけよ。忘れてごめんなさいだって』
長女は赤い箱を受け取ると、それをゆっくりと開けた。
そこにはちゃんとおまけが入っていた。長女の顔が笑顔に変わった。
『そして、お詫びに2人で仲良くお菓子を食べて下さいだって。よかったわね』
2人の娘は目の前のたくさんのお菓子にきらきらと目を輝かせた。
サンタも来ない如月家に降って沸いた贈り物に、少女達は心弾んだに違いない。
その後姉妹は仲良くお菓子を食べたとさ。
若干ストーリー調にする為に脚色はあるけれど(実際本当に約20年前だし)
手紙を1通送っただけで、お菓子を贈ってくれたのは本当。
20年前はいい時代だったのかもしれないねぇ。